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内部統制報告制度の運用の見直しについて

11/25に、金融庁企業会計審議会第20回内部統制部会が開催され、内部統制報告制度の運用の見直しについて議論がなされました。

当該部会の議事及び内容について、金融庁HPに記載されています。

金融庁 企業会計審議会第20回内部統制部会議事次第

資料が6個掲示されています。
内部統制に関わる方はご一読しておくことをおすすめします。

1.内部統制報告書の提出状況について(平成21年6月~平成22年9月提出分)
提出数は6,628件。
有効は6,496件で98.0%、重要な欠陥があり有効でないが116件で1.8%、意見不表明が16件で0.2%。

2.訂正報告書提出会社7社(22年6月~9月)の内訳

3.内部統制報告制度の見直しの主な内容(案)
内部統制監査と財務諸表監査の一体的実施」を促す文書を追加して監査を効率化。
中堅・中小企業向けの効率的な内部統制報告実務の「事例集」の作成。
「重要な欠陥」の金額的な重要性の判断基準について、企業の柔軟な判断を促す。
中堅・中小の上場企業に対しては簡素化・明確化。
「重要な欠陥」は「開示すべき重要な不備」に文言変更される可能性が高い。

3~5.新旧対照表(財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準及び実施基準)

6.内部統制報告制度に関する事例集(仮称)

金融庁は、12/10に内部統制部会を開催し、議論を踏まえて基準と実施基準の修正版の草案を公開する予定とのことです。

監査役と内部監査との連携【内部監査協会セミナー】

iiaj今日は、内部監査協会主催の「監査役と内部監査との連携」セミナーに行ってきました。
有料セミナーでしたが、テーマが良かったからか、約200名くらいの受講者が来ていました。

私は、某社では監査役を、某社では内部監査人を務めさせていただいており、両方の立場から興味深くセミナーを受講いたしました。

二部制になっており、一部は監査役協会の常務理事である高橋氏による「監査役監査の役割と業務」という内容でした。
内部監査協会のセミナーに監査役協会の方がいらっしゃるというのは初めてのことだそうです。今後両者の連携が日本企業のコーポレイトガバナンスの向上に資するという期待から両者が歩み寄って今日のセミナーに至ったということです。

受講者である内部監査部門の方々にとっては、監査役監査についてその詳細までは理解が進んでいないというご判断のもとで、こういうテーマにされたのだろうと思います。が、私は、内部監査人たるもの、法令で規定されている監査役監査についての知見等は相当程度あるはずだと思います。ですので、内容的に少しくどい感じだったのではないかと思いました。

内容を簡単にまとめると、

・監査役監査は会社法に規定されている法定監査で、取締役の職務執行を監査し、多数決ではなく独人制が特徴
・内部監査は法に定められておらず会社が自ら行うもので、従業員の業務執行と内部統制システムの評価を行い、組織的監査となっているところが多い
・両者の連携については、まずは被監査部門の負担軽減の観点から重複回避を主とし、網羅的・詳細な監査は内部監査が行い、監査役監査はリスクアプローチにより重点監査を行う

でした。

第二部は、内部監査協会の別府氏による「内部監査部門と監査役会の連携推進」でした。別府氏は伊藤忠さんで監査部長、常勤監査役をご経験された方で、両者の視点を使い分けて講義を進められました。ウィットに富んだ語り口で、会場の空気をつかんでいらっしゃいました。

内容を簡単にまとめると、

・両者は会社の健全な持続的発展を目指して経営を監視するという共通の役割を有する
・日本型ガバナンスに対する(主に海外投資家からの)懸念である、経営監視体制が脆弱であること、に対して、トップを牽制する機関としての監査役会の立ち位置を明確にし、内部監査部門は社長と監査役会の両者に役立つ監査を目指す
・両者の連携は、金融庁・東証からも求められている(コーポレート・ガバナンス報告書に記載)
・監査役会は、内部監査が動きやすい環境を作り、その監査結果を活用する
・連携の方針を社内外に公表していく(ガバナンス模式図では監査役会と内部監査部門を線で結び「連携」と表記する)
・監査役会には「スタッフ不足」「情報が少ない」「体系的監査ができない」といった弱点が、内部監査には「トップ情報を入手できない」「影響力が弱い」といった弱点があり、相互にこれを補完する連携が求められる

でした。

先に一部が少しくどかったと書きましたが、おさらい的に一部があったおかげで、二部のストーリーが頭に入りやすかったことは事実であり、何より、監査役協会の方がいらっしゃったという事実が、これから両者の連携が重要であるというメッセージ的に非常に重要だったと思います。

特に目新しい発見はありませんでしたが、自分の役割について改めて考えさせられるテーマでしたので、受講してよかったと思います。

最後に別府氏が語った面白いエピソードを。
仲の良い部長さんが取締役に昇格されたので、「これから何を取り締まっていきますか?」とお聞きしたところ、「これまで以上に部下を監督し取り締まっていきますよ」と真顔で答えられたとのこと。伊藤忠ですらこれですから、取締役は他の取締役の行為を監督する、なんていうことをわかってる取締役なんて、実際にはほとんどいないんですよw。

内部監査人になりました

Internal Audit

6/1より、某事業会社の内部監査人になりました。

これに伴い、2001年の事業開始からモブキャスト社C.F.O.であった約4年を間に挟んで10年間営業してきた「IPO & IR SUPPORT」を廃業(無期限休業)いたします。これまでクライアントになっていただいた多数の会社様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

内部監査人になったことで、監査法人勤務時代の会計監査人監査(財務諸表監査)、現在も務めさせていただいている事業会社様の監査役監査、そして内部監査の、いわゆる三様監査(さんようかんさ)の全てを経験することになりました。それぞれ趣旨や目的が異なりながらも、緊密に連携しながら、会社の継続的な成長・発展に資するために行う監査の全てを経験できるということは自身のキャリア形成に有用であると思っています。

業務特性上、踏み込んだ仕事の内容については、これまでと同じくブログで書くわけにはいけませんが、一般論的な監査についての私なりの考えなどは、今後、頻度は少ないでしょうが書いてみたいと思っています。

また、IPOとIRのコンサルティング事業は廃業いたしますが、IPOやIRに関する事柄については、依然として私の興味の範囲内であることから、これからも市場をウォッチしながら興味のある事案についてはエントリをあげていきたいと思っています。

ブログのサブタイトルですが、これに伴い、「町田でIPO等の実務支援を行う上場仕事人のブログ」から「神奈川の会社ではたらく監査人のブログ」と変更させていただきます。監査役もやっているので「監査役兼内部監査人のブログ」にしようかとも思ったのですが、これだと同じ会社で監査役と内部監査とを兼務(法律上こんなことはありえません!)しているようなニュアンスになってしまうので却下しました。もちろん監査役の仕事も内部監査の仕事もちゃんと両方しっかりと頑張ります。

なお、ブログの更新頻度(Twitterでのつぶやきも含む)は大幅に減少すると思います。会社のPCにフィルタリングがかかっているので日中はフィードも読めませんし、Gmailも見られません。お昼休みにiPhoneからメールチェックするくらいが限界です。インプットが減少するのでますますアウトプットも減少すると思います。せっかくクラウドに入れたデータも会社からは一切見られないですし、反対に会社で扱っているデータ(メールも!)も自宅やモバイルでは見られません。メールはメーラー(OE)での受信限定でウェブから見ることもできません。この辺はおいおいシステムを巻き込んで、もっと効率的な働き方をITが支援するという方向に持っていきたいと密かに野望を持っています。

末筆になりましたが、これまでお世話になった皆様、失礼ながら個別にメールをお送りしたりはせず、このエントリでご挨拶に代えさせていただきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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