アドウェイズ社長のインタビューに思う

   

史上最年少での上場、立花証券の発注ミスでの初値など、上場直後から話題のアドウェイズの岡村社長のインタビュー、後編がアップされたので、興味深く読ませて頂きました。
史上最年少で上場したアドウェイズ社長の行動力:前編
史上最年少で上場したアドウェイズ社長の行動力:後編
岡村社長の並はずれた行動力にも非常に驚かされますが、私が一番興味を持ったのはここです。

 管理体制みたいなところを見られたり、予算の達成具合を見られたりしましたが、そこら辺の体制はばっちりだったんです。でも、最後のほうで、きみはコーポレートガバナンスについてどう考えているんだとか、コンプライアンスについてどう考えているんだとか、ストックオプションについてどう考えているんだとか、いろいろ質問されるんですが、全部に答えられなかったんです、見事に。
 それで、「そのまま上場させたら大変なことになるんじゃないか、とにかく勉強してこい」と言われて、僕に家庭教師がついて、3カ月ぐらい1日5、 6時間はその家庭教師の先生が来て、ストックオプションはこうだとか、コーポレートガバナンスはこうだとかいろいろ教えていただいて、それでやっと審査が再開して上場できました。なので、僕に問題があって、ちょっと長引いてしまったという話です。


普通の社長さんだったら恥ずかしくて言えないエピソードですが、屈託無く話す岡村社長の誠実さ、真摯さに非常に好感が持てます。実際、大きな会社の社長さんでも、この辺りのことをしっかりわかっているかというと、決してそんなことはなく、ただ知ったかぶりをしているだけの方も多いのが事実なのですが、知らないことを正直に知らないと言える岡村社長は良いですね。
あと、この家庭教師ですが、おそらく主幹事の日興さんが派遣したのだと思いますが、これって実務的には凄いことです。普通だったら、はい、出直し、で終わるところですから。それだけ証券会社が上場させたい企業・社長であったということと、日興さんが主幹事として上場させることの責務を強く考えているということだからです。
上場させて手数料もらえばおしまいと考える証券会社が多い中(結果としていくつかの不祥事が生まれてきているわけですが)、上場企業たることの責任をしっかりとクライアントに伝えていくという本来の主幹事としての役目を忘れずにいる日興さんのこのスタンスは、主幹事証券会社の有るべき姿だと思い、ちょっぴり嬉しくなりました。

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