KDDI高橋氏インタビュー

   

前回の「夏野氏インタビュー」に続き、連載として、KDDIのコンテンツ・メディア本部長の高橋誠氏のインタビューが掲載されました。
CNET Japan:検索は有料コンテンツ販売への新たな扉--KDDI
まず、Googleとの連携について、

ダウンロード系のコンテンツとは別に、情報系のコンテンツもあります。情報系のコンテンツについては、高品質のサービスを無料で提供している企業も多く、今後は携帯電話の特性を生かした独自のサービスでない限り、有料で販売するのが難しくなると思っています。
もともと、ソフトバンクが携帯電話市場に参入すると聞いた時点で、PCインターネットの世界と同じように情報を無料で提供するようにするだろうと思っていました。そこで、無料の情報系コンテンツと有料のダウンロード系のコンテンツを両輪でうまく回せる仕組みが必要だと考え、出てきたのが Googleによる検索サービスなのです。


これは、まさにおっしゃるとおりですね。
コンテンツをダウンロード系と情報系とに分けて、有料・無料という切り口で、無料については一般サイトも含めた広い視野でユーザーの満足度を向上させるとすれば、必然的に検索に行き着きます。

実は、Googleとは2年ほど前から話をしていました。当時からGoogleは「日本の携帯電話市場に参画したい」という高いモチベーションがありました。また当社にとっても、Googleのブランド力は大変魅力でした。検索エンジンといえば、Yahoo!かGoogleだといわれています。 Googleとの連携は、当社にとっても、またGoogleにとってもお互いの強みを生かすものになると思いました。

2年も前から話が進んでいたんですね。そして、このタイミングで出してきたというのは、面白いなぁと思います。ブランドについては、まさにGoogleブランドの取り込みはプラスですね。
独占じゃなかったのが残念ですけど。
次にGREEとの提携について。

もともとSNSを使って何かやりたいという気持ちはありました。というのも、若い世代を中心に「企業が薦めた情報は信用しない」というユーザーが増えてきている傾向があるからです。友人など、同じ価値観を持った人に教えてもらった情報を信じる傾向にあります。そう考えると、SNSは、コンテンツ販売やEコマースを活性化するカギを握っています。今後、SNSはプラットフォームとして利用され、必須のサービスとなっていくでしょう。

コミュニティ、レコメンドという部分を考えると、これも必然というべきでしょうか。組む相手がどこだったかということだけですね。mixiではなくGREEだったというのは、GREEのモバイルがmixiより一歩先を行っていることと、これからmixiを追いかける(追随ではなく別の方向性かな?)という意味でも良かったのではないかと思います。
最後に、MNPを控えての一言。

ソフトバンクについては、auで定額制を導入したときにYahoo! BBのモデルを参考にしたこともあって、4、5年前から考えていました。彼らが携帯電話事業に参入するとしたら、PCインターネットで成功したモデルを携帯電話事業にも持ってくるだろうと。そこで、ソフトバンクよりも先に携帯電話でやってしまおうと考えたんです。オークションやECなどですね。検索や SNSも同じです。Web 2.0というインターネットの大きな流れがあって、ユーザーとの接点がポータルにとどまらなくなっていますので、今後はユーザーとの接点を増やすことで新しい経験をユーザーに提供していきます。最終的にはスピードが勝負ですね。

なるほど、ソフトバンクの動きを予想しての、オークションやEC、検索、SNSなどの積極的展開だったのですね。
ユーザーとの接点という意味では、接触時間から見ても、本当にモバイルの可能性は大きいので、auのスピード感とユーザー目線は魅力的ですね。
夏野氏の下記の発言とはだいぶ感覚が違うように思えますね。

大切なのは、今やっていることがきちんとやれているか、(端末やサービス、料金などの)パッケージ力は弱まっていないかということ。もちろんエリアの問題は重要だし、どの機能を伸ばしていくかということもキーになるでしょう。ドコモは「おサイフケータイ」を進めていますが、これを使っている人は、おサイフケータイ機能がついていない携帯電話には移行したくないと思います。要は、そういったサービスをきちんとやっていくということではないでしょうか。

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