Web2.0(笑)の広告学 第一回について

   

日経BPonlineで、「Web2.0(笑)の広告学」という連載が始まりました。第一回目のタイトルは、
テレビはつまらない」。
なのに、ネットでテレビを見る不思議

というちょっぴり刺激的なもの。
冒頭から、「わからない」が連発され、「未来のことはわからない」が、言葉だけが先行している感のある「Web2.0的広告」に警鐘を鳴らし、資生堂TSUBAKIを例に旧来型広告の有効性も唱え、一方でインターネット広告の未来を信じているからこそ、あえて「Web2.0」に「(笑)」をつけたタイトルにしたそうです。
この辺のセンスは、私は好きです。


さて、その第一回目の内容が、「インターネットでTVを見ること」についてです。

「テレビはつまらない。見るのはインターネットばかり」と言いながら、インターネットでテレビのコンテンツを見ている、そんな状況が発生しているのです。

ネット上で今、テレビ地上波のコンテンツが人気なのも、それが(ネットオリジナルムービーよりも相対的に)「刺さる」ことにより「これ見た?」という伝播を生み出せるからなのです。

非常に逆説的な言い方ではありますが、「広告」の使命が「広く商品・サービスを人々に知らしめる、伝える」ことであることを考えるに、これまで、その「広く」という部分に最も適した媒体がTVであった(今もそうであると主張する方もいらっしゃいます)ことから、TV番組には巨額の広告費が投入され、番組製作予算も莫大にあるからこそ、「面白い」コンテンツが出来てきたのであって、少なくとも番組スポンサーは、番組の一部分だけを取り出し、さらに自社のCMまで外されたネット配信のために広告費を払っているわけではないはずです。言い換えれば、インターネットやケータイによって「広く」「伝える」手段があると確信したならば、喜んでTVのスポンサーから降りてそちらに乗り換えるでしょう。そして、多額の広告費によって製作予算が膨大になれば、月9等のような人気ネットドラマなんかも産まれてくると私は思います。放送と配信とでは著作権処理や、コピー(既にTV番組がコピーされてYouTubeに流れてますが)に対する保護など様々な違いがあり、まだ今は過渡期であって、制度も方向性も確立されてないがために、巨額の予算で作られた「面白い」TV番組がネットで見られている、ということではないでしょうか。それはつまり、将来的にはネットオリジナルで「面白い」ものが見られる、ということへの示唆だと私は思います。
著者が

その試行錯誤のアイデアを、これからいろいろご一緒に考えていきましょう。おそらく結論は…「楽しいものがきっと勝つ」。そんな気持ちと期待を込めて、皆様からのご意見をお待ちしております。

と第一回目を締めくくっているのは、歪んだデバイスがかからずに、「楽しい」「面白い」モノに適切な価格で広告がつく、時代の到来こそが、Web2.0であるということなのだと、私は勝手に想像してしまいました。

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