SAP ERP雑感

   

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会社でERPを入れ替えするプロジェクトが始動しており、内部監査室という立場でこのプロジェクトにオブザーバー参加しています。
現在選定作業が進んでおりまして、今今の感触からすると、ERPパッケージとしてはNo.1の実績を誇る「SAP」を導入することになりそうです。
ベンダーは小回りが利いて実績も豊富なN社が候補として挙がっています。

先週SAP社とN社と合同でプレゼンをしていただいたので、それを聞いて感じたことを雑感としてまとめておきます。どこかの会社で導入する時の参考になればと思います。今回導入に当たって、いろいろなキーワードで検索しても、なかなかERPパッケージの導入についての具体的な記事というのが見つからず我々も困ったので・・・。

【全般的印象】
まず最初に結論というか全般的な感想ですが、さすがERP No.1だけあって、パッケージとしての問題点や不足点はプレゼンを見た限りにおいては特に見あたらないと思いました。


【評価事項】
続いて、評価できる部分を列挙します。
・多数の開発パートナーが存在する点は将来的に安心材料だと思います。
・大規模向けと思っていたので、中小規模での導入実績が多数あることは意外でした。
・テンプレートの活用により61%が9ヶ月以内で導入できている実績は評価できます。
・標準シナリオに則ることで業務フローの見直しが効率的に出来る印象を持ちました。
・サポート窓口の一元化は利便性が高いと感じました。
・業務が変わってもパラメータ変更で対応できる部分が多いことは将来的に安心だと思います。
・内部統制面での対応がしっかり作られていることに安心しました。
・様々な監査レポートが標準搭載されており当室には利便性が高いと感じました。
・IT統制をリライトするに際してマニュアル(ISACA発行)が用意されている点は高評価です。
・日本固有の法改正等にも迅速に対応できており、国内産と遜色が無いと感じました。
・導入後1年間の運用報告は第2フェーズへの準備という意味でも良いと思います。

【懸念事項】
次は懸念事項の列挙です。
・ワークフロー機能を正式に使うには相応のプロセス設定とコストが必要になります。
・導入コストは高めです。新たにERPを導入するという企業はそんなに多くないと思われるこのご時勢ですから、導入コストについては交渉の余地があるかなと思いました。
・Userライセンスが高いです。ワークフローなどを本格導入してユーザー数が増加した場合のコストが心配です。
・標準の帳票がイマイチなので、変更の手間とコストがかかります。
・10年以上SAPを扱いながらなかなか自社導入しなかったベンダーN社のサービスレベルが若干不安です。
・サポートサービスが18時終了という点が当社の業務実態を考えると不安です。
(下2つはベンダーの問題なので、SAPの問題点ではありません。)

以上が、プレゼンを聞いた感想です。SAP社、N社合わせて総勢9名という大人数でお越しいただき、資料もかなりボリュームがありました。意気込みが感じられます。

SAPを導入するかどうかはまだ決まっていませんが、どのERPに決まったとしても、この後の、プロジェクト準備、ビジネス設計、設定・開発、本稼動準備、本稼動・サポートの各フェーズをそれぞれしっかり時間をかけて詰めていかないと、導入が失敗してコストだけかかって業務効率化が実現できないことになります。多大なコストと工数をかけるわけですから、目に見える形で効果を実現していかなければならないと強く思いました。

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